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へべれけ aka Sloppy Drunk
1960年代後半はGSとMonkeesに夢中。1970年代はじめにLed Zeppelinをラジオで聽き、續いてAllman Bros.に出會ひ、Bluesへの扉を開かれる。その後ほどなく、Charlie Parkerが雜音のかなたから歩んできてくれる。1977年、Vivid Sound盤"You've Got My Mind Messed Up"でSouthern Soulを知る。1978年頃、Fania All Starsの"Live at Cheetah"でSalsaを知る。同じ年、"Zappa In New York"のFrank Zappaに衝撃を受ける。1980年頃、Talking HeadsによつてFunkへの扉を開かれる。 http://www.lastfm.jp/user/sloppydrunk LINKs Snow & Movie's このblog開設をすすめてくれた友人Snufkinさんが主宰。 ディープの小窓 コルティーホを通じて知合つたLYさんが主宰。ディープなお話滿載。 record correct "errors"? Buzzy-Beeさん主宰。必見。重要レイベルのデザイン變遷がまとめられてゐる超有用サイト。猟盤日記には身につまされる話が隨所にあり、笑ふに笑へません。 twitter
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2008年 10月 17日
エディ・パルミエーリが手がけたラテンとブラック・ミュージックを融合させるプロジェクト。商的にはまつたく成功しなかつた。エディはいくつかのインタヴューで、ニューヨークのラティーノとブラックは隣人同士だつたから、おたがひに影響をあたへあつたと語つてゐる。「Vamonos Pa'l Monte」(1971年)はブラックのあひだでもヒットしたさうだし、もつとさかのぼつて「Azucar Pa' Ti」(1965年)はレコーディングされるよりもまへにブラックのあひだで人氣があつたからステージで演奏してゐたとほりにレコーディングしたといふことだ。
オリジナル盤のリリースは1971年。Ticoの親レイベルであるRouletteからリリースされた。Ticoはラテン專門レイベルだから適切でないと判斷されたのであらうか。ともかく、それでも全然賣れなかつた。それがいまやレア・グルーヴとかなんとかと持ちあげられてその筋で人氣が出たもんだから、オリジナル盤がオークションに出ると$100前後で落札されるのが通例で、なかなか手が出せまへん(プロモーション盤の出品がおほいのは一般流通盤の數がすくないからだらう)。ただいまのところ私はリイシュー盤CDでしか所持してをりませぬ。リイシュー盤はLPもあつて、こちらは穩當な價格で取引されてをります。 今の耳で聽くとすばらしくグルーヴィでたのしめる。リリースされた1971年時點でも、そこそこ賣れてもをかしくないやうな氣がするが、あるいはRouletteのオウナーであるモーリス・レヴィは賣る氣がなかつたのかもしれない。もしもこのプロジェクトがAtlanticから出されてゐたら、と夢想してしまふ。アリフ・マーディンのプロデュースでリリースされてゐたらどうだつただらう。このプロジェクトにはコーネル・デュプリー、ジェリー・ジェモー、バーナード・パーディらが參加してゐるのだから、無理な話ではないと思ふ。 'Idle Hands' Eddie Palmieri: Piano Jimmy Norman: Singer Ronnie Cuber: Baritone Sax Dick Meza: Tenor Sax Bruce L. Fowler: Trombone Cornell Dupree: Guitar Bernard Purdie: Drums Nick Marrero: Timbales Eladio Perez: Conga Gerald Jemmot: Bass Allan Taylor, Marilyn Hirscher: Chorus このパースネルはリイシューCD記載のもの。トランペットがだれだか書かれてゐないが、ほかの曲ではランディ・ブレッカー(Randy Brecker)がクレジットされてゐるので、この曲もたぶんさうかな。トロンボーンのブルース・ファウラーはフランク・ザッパのマザーズに在籍したことのあるブルース・ファウラーと同一人物だらう。それにしてもすごいメンバーだわ。 ともかく、このプロジェクトは商的にはまつたくの失敗だつた。そして、1971年當時、エディはうまれたばかりの娘をなくすなど私的にも苦境にあり、Ticoに經濟的援助をもとめたが應へてくれなかつたため、もう二度とTicoに録音はしないと決心し、そのとほりに實行した。つまり、"Vamonos Pa'l Monte"~"Harlem River Drive"がTico/Rouletteへの最後の録音となつた。このあとTicoからリリースされた"Live at Sing Sing"の二枚はエディがTicoをはなれたあとに(勝手に)リリースされたものである(だからつまらないといふわけではない)。
by freeheel49
| 2008-10-17 18:28
| Eddie Palmieri
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