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へべれけ aka Sloppy Drunk
1960年代後半はGSとMonkeesに夢中。1970年代はじめにLed Zeppelinをラジオで聽き、續いてAllman Bros.に出會ひ、Bluesへの扉を開かれる。その後ほどなく、Charlie Parkerが雜音のかなたから歩んできてくれる。1977年、Vivid Sound盤"You've Got My Mind Messed Up"でSouthern Soulを知る。1978年頃、Fania All Starsの"Live at Cheetah"でSalsaを知る。同じ年、"Zappa In New York"のFrank Zappaに衝撃を受ける。1980年頃、Talking HeadsによつてFunkへの扉を開かれる。 http://www.lastfm.jp/user/sloppydrunk LINKs Snow & Movie's このblog開設をすすめてくれた友人Snufkinさんが主宰。 ディープの小窓 コルティーホを通じて知合つたLYさんが主宰。ディープなお話滿載。 record correct "errors"? Buzzy-Beeさん主宰。必見。重要レイベルのデザイン變遷がまとめられてゐる超有用サイト。猟盤日記には身につまされる話が隨所にあり、笑ふに笑へません。 twitter
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2008年 01月 29日
大上段にかまへたやうなタイトルでありますが、そんな大層なものではなく、いろいろと考へたことのメモ程度のものです。考へちがひ、事實誤認、勘違ひなどがあると思ひます。それはちがふよ、といふところがありましたら、ぜひとも御教示ください。よろしくお願ひします。
きつかけはFANIA/EmusicaからリイシューされたAlegre盤二枚です。 Eddie Palmieri and his conjunto "la perfecta" (原盤Alegre LPA 817) Mon Rivera / Que Gente Averigua (原盤Alegre LPA 823) これまで一般に最初のトロンバンガ・バンドはエディ・パルミエーリのラ・ペルフェクタであると説明されてきた。しかし、上記二枚のアルバムをプロデュースしたアル・サンティアーゴ(Al Santiago)は「最初のトロンボーン・バンドはモンのバンドだ」と言つてゐる。そして、それは「わたしのアイデアだつた」とも。 http://www.descarga.com/cgi-bin/db/archives/Column5?AFaXQtWA;;4572 ここでの證言によれば、モン・リベーラの「Que Gente Averigua」の45rpm盤が最初のトロンボーン・バンドだつたさうだ。しかし、上記二枚のアルバムの番號から、ラ・ペルフェクタの方が先だつたと考へられるやうになつたらしい。 このたびのリイシューではじめて明らかにされた『Que Gente Averigua』のパースネルを見ておどろいた。バリー・ロジャーズ(Barry Rogers)がトロンボーンを吹いてゐる。バリーは、エディ・パルミエーリとともにラ・ペルフェクタのトロンバンガを完成させた人物として名高い。バリーはラ・ペルフェクタとの録音よりも先にモンとの録音を行つてゐたのだ。 バリー以外にも重要な人物がモンとの録音に參加してゐる。エディの兄チャーリー・パルミエーリとエディだ。いづれもAlegreと契約してゐたし、再發盤『la perfecta』のライナーノーツによるとAlegreはどうも資金潤澤とはいへぬ情態だつたらしいので、パルミエーリ兄弟の參加は自然なことだと思へるが、それにしても、エディ・パルミエーリとバリー・ロジャーズがともにモン・リベーラの「最初のトロンボーン・バンド」に關つてゐたといふのは驚きであつた。 ここであらためて『Que Gente Averigua』(1961年?)の曲目とパースネルを以下に。 1. Monina (Efrain "Mon" Rivera) - Guaguanco 2. Que Gente Averigua (Efrain "Mon" Rivera) - Plechanga 3. Pachanga Con Guaguanco (Efrain "Mon" Rivera) - Pachanga 4. Plebochanga (Efrain "Mon" Rivera) - Plebochanga 5. La Cuca (Efrain "Mon" Rivera) - Mambo 6. Como Esta Pita (Efrain "Mon" Rivera) - Mambo 7. La Plechanga De Trabalengua (Efrain "Mon" Rivera) - Plechanga 8. Lluvia Con Nieve (Efrain "Mon" Rivera) - Mambo 9. Una Plena (Efrain "Mon" Rivera) - Plena 10. En Casa De Pepe (Efrain "Mon" Rivera) - Mambo Charlie Palmieri (Piano) Eddie Palmieri (Piano on 8) Barry Rogers (Trombon) Mark Weinstein (Trombon) Manolin Pazo (Trombon) Kako (Timbales) Leo Fleming (Bajo) Producer - Al Santiago Recorded At - Beltone Studios 全篇分厚いトロンボーンのうねるノリがすばらしく、非常に完成度が高い。最初の完全なるトロンボーン・バンドにしてこのサウンド。このバンドでエクトル・ラボーが歌つたら、そのまんまウィリー・コローンのオルケスタだ。イスマエル・キンターナが歌つたら、エディ・パルミエーリのオルケスタ(ラ・ペルフェクタ)になる、といつてもいい。 ちよつと横道にそれるが、ティンバーレスはカコ、あのカコである。コルティーホとAnsoniaに眞つ黒けのアルバムをのこしてゐるあのカコ。いやー、すごいバンドだわ、これは。 さて、そこでエディのラ・ペルフェクタである。これまで一般に最初のトロンバンガであるとされてきたオルケスタのホーン編成がどうなつてゐるのか、確かめてみた。 『Eddie Palmieri and his conjunto "la perfecta"』(1962年?) 1. Conmigo (E.Palmieri) - Pachanga: fl + tb 2. Mi Isla Preciosa (E.Palmieri) - Cha Cha Cha: tp + tb 3. Presente Y Pasado (J. Fajardo) - Danzon Changa: fl + tb 4. Mi Guajira (E.Palmieri) - Guajira Son: tp 5. Mi Pollo (E.Palmieri) - Guaguanco: tp + tb + fl 6. Oigo Un Tumbao (E.Palmieri) - Danzon Cha: tp 7. Tema La Perfecta (E.Palmieri) - Danzon Cha: tp + tb 8. Ritmo Caliente (E.Palmieri) - Pachanga: fl + tb 9. El Gavilan (I. Lopez) - Son Montuno: tp 10. Te Quiero, Te Quiero (E.Palmieri) - Guajira: fl + tb 11. Cachita (R. Hernandez) - Pachanga: tp + tb 12. Bailare Tu Son (M. Natamoros) - Guajira Son: tp 一見してわかるとほり、トロンボーンだけといふのはない。「fl + tb」はチャランガ編成(フルート+ヴァイオリン+リズム・セクション)のヴァイオリンをトロンボーンに置き換へたもので、リズムもチャランガが得手とするパチャンガ、ダンソンをやつてゐる。トランペットとトロンボーンの組合せもある。これで演奏されてゐるリズムはパチャンガとダンソンで、フルートとトロンボーンの編成とおなじだ。トランペットだけの編成もある。ソノーラである。「4」と「12」はグアヒーラ・ソン、「9」はソン・モントゥーノであり、もともとソノーラで演奏されるリズムである。今囘のCD化に際してあらたに書かれたライナー・ノーツによると、エディが最初に目指したのはアルセニオ・ロドリゲスのコンフント(トランペットだけのホーン・セクションとリズム・セクション)だつたが、Alegreの財政事情から斷念せざるを得なかつたさうだ。ソノーラで演奏される四曲が、エディが最初にもとめたサウンドなのかもしれない。 このアルバムは「史上最初のトロンバンガのアルバム」として名高いが、實は「ホーン・セクションがトロンボーンだけ」の曲は一曲もない。エディが「アルセニオのコンフント」への憧憬を捨て(諦め)、トランペットもフルートも排したトロンボーンだけのホーン・セクションのバンドで録音するやうになるのはいつのことか。 それはつぎの稿にて。 追記: バリー・ロジャーズのプロフィール@Descarga.com 非常にながい英文で讀むのに根氣が要ります。まだ途中までしか讀んでゐませんが、これは非常に重要な資料であります。 ラ・ペルフェクタのパースネルを書き忘れました。 Eddie Palmieri - Leader, Piano George Castro - Flute Barry Rogers - Trombone Joao Donato - Trombone Willie Matos - Trumpet Joe DeMare - Trumpet Harold Wegbreit - Trumpet Dave Tucker - Trumpet Al DiRisi - Trumpet Joe Rivera - Bass Mike Collazo - Percussion Chickie Perez - Percussion Charlie Palmieri - Percussion Manny Oquendo - Percussion George Maysonet - Percussion Ismael Quintana - Vocals Chivirico Davila, Willie Torres, Victor Velazquez - Chorus Producer - Al Santiago
by freeheel49
| 2008-01-29 10:42
| Trombanga
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